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短歌書籍紹介

短歌入門書編
『短歌パラダイス―歌合 二十四番勝負―』　　小林恭二　（岩波新書）　価格：６９３円（税込み）
おすすめ度 ★★★★★
難解度★★

本書は１９９６年の春に熱海で行われた、ある歌合の記録をもとにして編集された書籍です。
「歌合（うたあわせ）」とは、短歌と短歌を１対１で戦わせる短歌の伝統的競技のことで、本書ではその歴史や行い方なども簡単に説明してくれています。

この本のすごいところは、まずその参加者の顔触れです。
下の対戦表を見てもらえれば分かると思いますが、短歌に多少興味のある方ならこのメンバーのすごさに驚かれることでしょう。
普通に考えて、これほど著名な歌人の豪華なメンバーが、一堂に会して歌合を行うなどまず夢のような話でしょう。

そしてこのメンバーがチームに分かれて短歌を提出し、詠んだ本人以外のメンバーが味方の歌の弁護をし、相手方の歌の批判をすると聞けば興味をもたれて当然だとおもいます（ちょっと褒めすぎか＾＾；）

とりあえず下に初日の対戦表を書いておきますので、参加者の顔触れの確認にも使ってください。
本書の歌合は２日間に分けて行われていますが、２日目は多少、趣が変わりこのメンバーに岩波書店の十時由紀子さんと川原裕子さんの二人が加わり、３チームに分かれての歌合せとなっています。

本書で、それぞれの「念人（おもいびと：歌を弁護、批評する人）」たちのすばらしい批評をぜひ味わってみてください。

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